Mac OS X TIPS

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Mac で作成したテキスト書類を Windows に送信する時の注意


テキストエディットで作成した文章ファイルを Windows に送る場合


私は、ふだん Mac で書いている文章は、ほぼ 100パーセント、Mac OSX のテキストエディットを使っています。

希に、テキストファイルを Windows に送る必要がある場合があります。メールに書いて送信するだけのような短いものなら、それでいいのですが、いくつかの文章ファイルにわけている場合、それらのテキストファイルをフォルダにまとめて、それを ZIP ファイルなどにして圧縮して送るということになります。

その場合、一応気をつけておいたほうがいいことを書いておきたいと思います。

なお、下の例はすべて Windows XP を例としていますが、Windows 7 、Windows 8 でも同じです( Windows 10もおそらくは同じだと思います)。

テキストの保存の方法によっては、Windows ユーザーの相手が圧縮ファイルを解凍すると、下のような状態で開くようなことになる場合があります。

mac-w-1.jpg

ファイル名が完全に文字化けしています。

まあ、これらは実際に開けば、内容は読めることもありますし、文字化けしている場合もありますが、いずれにしても、これでは仕事などでの書類としては少し問題があります。

上のものは状態を説明すると、どちらもテキストエディットで作成して、左はリッチテキストフォーマットで保存したもの。右は標準テキストで作成したものです。共通しているのは、どちらも全角の日本語ファイル名で保存した書類だということです。

その場合、上のように書類名そのものが文字化けする場合があります。


最初に個人的に思う結論を書いておきます。

これは送信する相手に Mac の知識がないという場合で、また、パソコンに特に詳しいわけではない、ごく普通のパソコンユーザーであることを想定した場合です。

つまり、「送られてきた圧縮ファイルをダブルクリックして開く可能性が高い Windows ユーザーに対して送信する場合の最も適切な方法」ですが、これは下の方式が最も適切だと思われます。

書類タイトルを半角英語にして、リッチテキストで作成し、フォーマットを「リッチテキストフォーマット」にして保存する。 という感じです。

リッチテキストフォーマットの場合、「.rtf」という拡張子になります。

mac-w-2.jpg

その場合、Windows 上で解凍されたファイルは上の左側のようになり、 Windows ユーザー がアプリケーションを選ばずに単にダブルクリックした場合でも、下のように Windows 付属のアプリケーションで開きます。

mac-w-3.JPG

私はふだんは「標準テキスト」で書いているのですが、その標準テキストでも、

・標準テキストの場合は、書類タイトルを半角英語にして、エンコーディングを「日本語 (Shift JIS)」で保存する。

という方法で、送信すれば問題なく Windows でも開けるのですが、ただ、その場合、相手がテキストファイルに対してのアプリケーションの設定を特にしていない 場合は、単にダブルクリックをすると、相手側では「メモ帳」などで書類が開かれて、その場合は下のように Mac での改行が無視されてしまうことがあります。

mac-w-4.JPG

なので、最適というより「無難」なのが、「半角英数字をタイトルにしたリッチテキストで送る」ということでよろしいのではないかと思います。

その方法を記させていただこうと思います。

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リッチテキストフォーマットで送るには


1. 環境設定でフォーマットを「リッチテキスト」に変更

mac-w-5.png

「テキストエディット > 環境設定」を開くと、上部に「リッチテキスト」と「標準テキスト」と並んでいるので、標準テキストになっている場合は、「リッチテキスト」にチェックを入れて閉じる。リッチテキストになっている場合はそのまま。


2. あるいは書類上で直接変更

mac-w-6.png

書類を開いた状態で、「フォーマット > リッチテキストにする」を選ぶと、リッチテキストに変更されます。逆に、リッチテキスト(拡張子 .rtf )から標準テキスト(拡張子 .txt )に変更する時もここでOKです。


3. リッチテキストフォーマットで保存

リッチテキストで普通に保存すれば、リッチテキストフォーマットで保存されますので、特に何かする必要はないですが、複製したファイルなどを保存する際は、ウインドウで、「ファイル名が半角英数字であること」と、「リッチテキストフォーマット」を下のように確認してもいいかもしれません。

mac-w-7.png



なお、リッチテキストで「保存できる形式」は下のように多彩です。

mac-w-8.png

この中で、特に相手からの指定がない場合に避けたいフォーマットは、

・Webアーカイブ
・OpenDocument テキスト (.odt)
・Word 2007 フォーマット (.docx)

だと思います。

今では Windows ユーザーでも、ワード(というか、オフィス)を使わない人は多いです。

ちなみに、Windows 側から送られてきたファイルに関しては、「.docx」など、やや問題のあるものもありますが、「開けない」というものは現在ではほとんどないと思います。

参考記事:・Lion で「.docx」 を開く荒技

ちなみに、圧縮方法は Mac に送る場合も Windows に送る場合も ZIP で問題ないと思いますが、方法は、ファイル上で右クリックして、「~を圧縮」を選ぶだけです。

mac-w-9.png

下のように圧縮ファイルができます。

mac-w-10.png

しかし、この方法だけで Windows に送信した場合、「文字化けして解凍される」可能性が高いです。

それを避ける方法は、

Mac と Windows 間の ZIP 圧縮ファイルの文字化けに対処するフリーソフト

という記事に記載してありますので、参考にしていただければ幸いです。


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