セキュリティが求められる時代の文書の共有のために
最近では、インターネット上にファイルを保存したり、あるいは他の人たちとファイルのやりとりをする機会も多くなりましたが、文章ファイルの場合、内容によっては、そのままネット上で保存したり、共有することには危険である内容のものもあると思われます。
たとえば、個人情報が載っているものや、ID 、パスワード関係の記載、または銀行やカードなどの関係の書類などです。
そのようなものが記載されている文書を保存する場合は、ネット上ではなく、自分の Mac の中に保存する場合でも「パスワード設定」をしておいたほうが、多少なりとも安全であると思います。
文書にパスワードをかける方法として最も簡単なもののひとつが、 PDF というファイル形式にして、そこにパスワードをかける方法です。
これは macOS に標準装備されているのテキストエディットで簡単に作成できます。
その方法をご紹介させていただきます。
テキストエディットからパスワードつき書類を作成する
1. 保存したい文書をテキストエディットに記す
(重要) PDF に変換する場合、テキストエディットは、「リッチテキスト」のモードにしてください。なっていればそれでいいです。
標準テキストで使っている場合、「フォーマット > リッチテキストにする」を選びます。
ここが「標準テキストにする」となっている場合は、リッチテキストのモードとなっていますので、そのままでOKです。
リッチテキストの場合、画像も入れることができます。画面上にドラッグするだけで、配置されます。
今回は下の文書をバスワードつきの PDF 書類とすることにします。
2. PDF 書類として書き出す
テキストエディットの「ファイル > PDF として書き出す…」を選択します。
ファイル名を入れます。
これで、PDF ファイルが作成されます。
指定した保存先に PDF ファイルが出現します。
3. 作成した PDF にパスワード設定をする
作成された PDF 書類をプレビューで開きます。
特に指定していなければ、ダブルクリックすればプレビューで開きます。他に PDF を開くアプリケーションを指定している場合などは、 PDF 書類を右クリックして、「このアプリケーションで開く」から、プレビューを選びます。
下のように開きます。
PDF をプレビューで開いた状態で、「ファイル > 書き出す … 」を選択します。
書き出しウインドウが表示されます。
パスワードつき PDF の書き出しファイルを入れます。そして、下のほうに「暗号化」と書かれてある場所がありますので、そこにチェックを入れます。
すると、パスワードを入れる空欄が有効となりますので、「パスワード」と「確認」の欄に同じパスワードを入れて「保存」。
パスワードを設定すると、 PDF 書類のアイコンが下のように変わります。
この書類を開くと、下のようにパスワードを求められますので、実際にパスワードを入れて「 return キー」を押し書類を開いてみて、パスワード設定されているかどうかを確かめて下さい。
パスワードを入れて書類が開けば作業は完了です。