OS X TIPS

Sponsored Link

OS X Lion 以降の Mac で IC カードリーダーを認識させる方法


ntt-cloud2700.jpg

確定申告の e-Tax での公的個人認証サービスなどの際に


確定申告で e-Tax という電子納税(インターネット上で確定申告のデータを送信できる)では、最初に「電子証明書」というものを認識させる必要があります。

電子証明書は、住民基本台帳カード、いわゆる住基カードを持っている場合は、それを市や区の役所に持っていけば、住基カード自体が電子証明として機能するようにしてもらうことができます。

このあたりについてのことは、

・公的個人認証サービス ポータルサイト

に詳しく載っています。

そして、自宅でオンラインで、これを電子証明書として使うには、 Mac でも Windows でも、IC カードリーダーで認識させることが必要となります。

ところが、Mac OS X 10.7 Lion 以降は、この住基カードの読み込みを含む、IC カードを利用するための機能が Apple 社か らサポートされなくなっているのだそうです。

これは「利用者クライアントソフト(Mac 版)の注意事項について」 というページに以下のように記されています。

IC カードを利用するための機能のサポートに関する問題(既知の問題)

OS X 10.7 以降は、仕様変更により IC カードを利用するための機能が Apple 社からサポートされなくなりました。

【回避策】
下記のページより Mac OS Forge(アップル社が自身のオープンソースプロジェクトをホストするために立ち上げたウェブサイト)が提供する Smart Card Services のインストーラをダウンロードし、 インストールすることにより、利用者クライアントソフト(Mac 版)が動作します。

Mac OS Forge の Smart Card Services Installers のページ : http://smartcardservices.macosforge.org/trac/wiki/installers


とあります。

これらの手順は、やや面倒な部分もありますので、ご説明させていただこうと思います。

Sponsored link


IC カード機能を Mac に追加する方法


1. アップル社の SmartCardServices(スマートカード・サービス)のインストール

上の Mac OS Forge というサイトに行きますと、下の画面が表示されます。

OS X 10.3 Snow Leopard から、OS X 10.10 Yosemiteまでのスマートカード・サービスソフトが表示されますので、ご自分の OS X のバージョンに合わせたものをクリックしてダウンロードします。

macos-smart.gif

ダウンロードフォルダに「SmartCardServices2.0.2-OSX…」と名がつく圧縮ファイルが収められますので、それをダブルクリック。

sc-zp.gif

Smart Card Services 2.0.2…と名がつく下のファイルをダブルクリック。

sc-zp2.jpg


2. インストール・ファイルが開けない場合の対処

Mavericks と Yosemite の場合、下のように「開発元が未確認のため開けません」という表示が出て、ファイルを開けない場合があります。

Yosemite の場合
osx-alert1.jpg

Mavericks の場合
f-1.png

Yoaemite では、ほとんどの場合、この表示が出ると思いますので、1度、「OK」を押してこのアラート表示を閉じます。

これに関しては、

App Store 以外からダウンロードしたアプリケーションが実行できない場合の対処

という記事に書いたことがありますが、システム環境設定から「セキュリティとプライバシー」を選び、「ダウンロードしたアプリケーションの実行許可」を変更することで、ファイルを開けるようになります。

osx-alert2.gif

「すべてのアプリケーションを許可」を選ぶと、「セキュリティが低下します」というアラートが出ますが、ファイルを実行するには、「すべてのアプリケーションを許可」をクリックします。

osx-alert3.gif

それから、もう一度、先ほどのSmart Card Services 2.0.2…と名がつくファイルをダブルクリックします。

インストール画面が表示されます。

sc-install.gif

すべて英語ですが、「続ける」と「インストール」を押していけば、インストールは完了します。

これで、OS X でカートでリーダーを使うことができます。


3. Java ソフトの更新

あと、e-Tax の際に住基カードで公的個人認証を行う際には、利用者クライアントソフト(Mac 版)をインストールしなければなりません。これには、オラクル社の JRE というものがインストールされていなければなりませんが、これは、 オラクル社の Java のサイト から最新の JRE をダウンロードすれば問題ありません。

オラクルのページは英語で、かつ、様々なダウンロードの項目がありますが、上のリンクページの中に下のようなところがあります。その「 JRE 」ボタンをクリックします。

jre.png

そうすると、Linux、 Mac 、Windows などの OS 別のダウンロード先が表示されますので、「 Mac OS x64 」の、拡張子が「dmg」のものをダウンロードします。

jre-2.gif

これをダウンロードしてインストールすれば、 Mac版の公的認証サービス・クライアントソフトをインストールできるようになります。 これで、基本的には、Mac で e-Tax での確定申告をする前準備が整ったことになると思います。

なお、公的個人認証サービスでは、どんな IC カードリーダーでも使えるわけではなく、メーカーなどはある程度決まっています。

詳しくは適合性検証済ICカードリーダライタ一覧というページにあります。


Sponsored link

↑ PAGE TOP