※ Windows 10と Mac の共有については、Windows10 から Mac OS X に接続(ファイル共有)する をご参照下されば幸いです。
Windows と Mac の共有については、ビジネスでの場合もプライベートも含めて、それが必要になる場面が出てることもあるかと思います。その方法をご説明します。
ここでは Windows 7 を例にしていますが、その方法は基本的にはどのバージョンの Windows でも、あるいは Mac は Lion 以降のバージョンであれば、おおむね同じです。
Mac も Windows も共有の基本的な方法はそれほど難しくはないのですが、それぞれの環境や OS のバージョン、使用しているインターネットなどの状況や機器などにより、接続できないこともあります。そして、共有のトラブルの原因を探ることは、パソコン関係で最も解決の難しいもののひとつでもありますので、ここに書いてあることはあくまで「基本」と考えて下さると幸いです。
とはいえ、Lion から Sierra までの多くの環境において、これで Windows との共有は大丈夫だと思います。
その方法を簡単にご説明させていただきたいと思います。
Mac OS と Windows のファイル共有
Windows 側から設定します。
1. Windows 側の設定 / コントロールパネルでの共有設定
・画面左下のスタートボタンをクリックしてスタートメニューを表示させると、「コントロールパネル」の表示がありますので、それをクリックします。
・コントロールパネルの「ネットワークの状態とタスクの表示」を選択します。
・「ネットワークの状態とタスクの表示」の画面の左カラムの「共有の詳細設定の変更」をクリック。
・下のような「共有の詳細設定の変更」画面が開きます。
基本的には、デフォルトのままでいいように思いますが、
・ファイルとプリンターの共有を有効にする
・パスワード保護の共有を有効にする
・Windows でホームグループ接続を管理できるようにする
がそれぞれ選択されているかどうかチェックしてみて下さい。
すべて「上」か「(推奨)」となっているほうです。
このあと、Windows 側の「共有するフォルダ」を設定します。
2. Windows 側の設定 / 共有フォルダの設定
(※)この設定は、この共有ネットワークを使用するのが自分だけなどの場合です。
・共有フォルダを選択。共有したいフォルダを右クリックすると「共有」という項目がありますので、それを選択。さらにそこから「特定のユーザー」を選択します。
「ファイルの共有」というウインドウが開くので、「追加」ボタンの左の▼をクリックして、 Everyone を選択し、「追加」をクリックします。特定のユーザに限定する場合はそのユーザを指定します。
次は Mac 側の設定です。
3. Mac OS 側の設定 / システム環境設定での共有設定
・「システム環境設定 > 共有」を選びます。
・下のパネルが開きますので、左カラムの「ファイル共有」にチェックを入れ、右の「オプション」を押します。
・「SMB(Windows)を使用してファイルやフォルダを共有」をチェック。下のアクセスしたいアカウントにもチェック。「完了」ボタンを押す。
4. Mac OS X 側の設定 / ワークグループ名の設定
・「システム環境設定」から「ネットワーク」を開きます。
・右下に「詳細」ボタンがあるのでクリック。
・「ネットワーク」のウインドウの上部タブから「WINS」を選びます。下の「ワークグループ」という欄に、「WORKGROUP」と入れます。最初から「 WORKGROUP 」と設定されていれば、そのままでいいです。これは、Windows 側と同じなら何でもいいのですが、デフォルト設定同士ではこれでいいと思います。
Windows の ワークグループ名がわからない場合
Windows 7 では、スタートメニューから「コンピューター」を開くと、その下にワークグループ名が表示されています。
これで基本的に設定は終了です。
Windows 側、Mac 側で下のように、それぞれ相手の共有マシンが見えているか確かめてみて下さい。
Windows 側
赤で囲んだのが Mac OS X 側。
Mac 側
赤で囲んだのが Windows 7側。
そして、ファイルの移動などができるかどうか試してみて下さい。
なお、それほど頻繁にファイルのやりとりがあるのではないのなら、ネットワーク上で共有しなくとも USB メモリなどによる移動のほうが楽な場合も多いです。
そういう「様々な共有の方法」についても今後書きたいと思います。