Mac OS X TIPS

Mac からWindows ユーザーやスマートフォン・ユーザーに音楽や動画を送信する際のポイント

なるべく多様な環境で開くことのできるファイル形式で送るのが親切かと思います

以前、

・Mac OS X で作成したテキスト書類を Windows に送信する時の注意

という記事を書きましたが、最近では、テキストなどよりも音楽や動画ファイルのやりとりの方が多いと思われますので、それについて記しておきます。

便宜上、「Windows ユーザーに対して」としましたが、 Mac や携帯、スマートフォンなどを含めたあらゆる機種のユーザーに対しての一般的なマナーというのか、思いやりというのか、「相手が一発で開ける（聴ける、見られる）」という形式にして送ってあげるということに関してのことです。

音楽や動画のフォーマットは今では多数あり、それを詳しく認識している人もいますが、そういうこととは関係なく純粋に音楽や動画を楽しんでいる人も多く、「ファイルを開く」ということに関しては「何も考えなくてもいい」という形式で送るのがいいと私は思っています。

なので、「最適な方法」というより、「無難な方法」という言い方が適切かもしれないですが、最初に結論を書いておきますと、

・音楽（音声）は MP3 の形式にする。

・動画（映像）は MP4 の形式にする。

がいいと少なくとも私個人は思っています。

画質はともかく、上のどちらも、現行のほぼすべての OS と、あらゆる携帯電話、そして、携帯オーディオプレイヤーに対応しているはずです。

それぞれ、Mac OSX を使って変更する方法は過去記事に書きましたが、簡単にまとめておきます。過去記事は、

音楽ファイルのMP3への変換
・MP3 以外の音楽ファイルを MP3 に変換する

動画の MP4 への変換
・Lion 時代も必須の動画編集フリーソフト MPEG Streamclip

にあります。

以下、それぞれをの要点を簡単にご説明しておきます。
上記記事には図説がありますので、ご参考下さい。

音楽ファイルのMP3への変換

YouTube からダウンロードしたファイルから音を取り出した場合や、インターネットからダウンロードしたもの中には「m4a」という拡張子となっているものがあり、一部の携帯やオーディオプレイヤーなどではこれを認識しない場合があります。

なので、人に送る際は MP3 にしてあげるほうが親切なような気がします。

これは iTunes を使えば、一発です。
時間は数秒です。

１. iTunes 上で変換したい曲を選んで、左クリックする。

２. 選択項目から「 MP3 バージョンを作成」を選択する。

３. MP3 になった曲は「「最近追加した項目」の１番上に出てくる。

これでほぼすべての音楽ファイルを MP3 に変換できます。

動画ファイルの MP4 への変換

インターネット上での動画には FLV という形式のものが多く、これはデフォルトでは開けないパソコンやオーディオプレイヤーなどが多いですので、あまりそのあたりに詳しくない人に動画を送る場合は、変換して送ってあげたほうが相手も戸惑わないかもしれません。

Windows 相手なら「AVI」という形式が一般的だったのですが、他の環境を含めて考えれば、今の時代では MP4 でいいと思います。ただ、画質がいい形式というわけではないですので、画質にこだわる場合は他の画像形式を考慮されてもいいかもしれません。

変換するにはいろいろな方法がありますが、 MPEG Streamclip （エムペグ・ストリームクリップ）というフリーソフトを使った方法を書いておきます。

１. 変換したい FLV 動画を MPEG Streamclip にドラッグ&ドロップ。

２. メニュー「 File 」から「Export to MPEG-4」を選ぶ。

３. 次の画面右下にある「 Make MP4 」というボタンを押す。

動画の変換に関しては Mac OSX Lion 付属の QuickTime Player でも Perian というフリーソフトがインストールされていれば、FLV 動画を変換できますが、その場合は、「.m4v」という形式になり、これも多くのパソコンやオーディオプレイヤーで大丈夫なような気もしますが、再生できないものもあるかもしれません。

QuickTime Player で変換するには、Mac OSX Lion 付属の QuickTime Player で「ファイル＞書き出す」を選び、フォーマットから「iPod toutch と iPhone 3GS 」を選びます。

Mac ユーザー同士や、iPod 関係のユーザーに動画を送信する場合にはこれでＯＫです。