Mac OS X 全般

Mac でセキュリティを守るための「ほんの少し」のこと

OSを問わない攻撃が増えてきた時代に

コンピュータのセキュリティのニュースは毎日のように報じられ、現状として、いわゆるパソコンの世界そのものが一種の崩壊の局面に進んでいるというような感じはしないでもないですが、そんな深刻な話はともかく、 Mac だけに限って、気をつけておきたいことを書いておきたいと思います。

よく言われる「ウイルス」に関しては、現在のところは、 Mac ユーザー全体を巻き込むようなものは、 Windows に比べて著しく少なく、ウイルスそのものへの対策というのは、何かそのような報道があるうちは、しなくともいいと思われます。

しかし、現在、ネットの世界を脅かしているのは、

・OS を問わない攻撃プログラム

で、最近のものでは、記事「App Store のアカウントのパスワードの変更方法」の中で取り上げました「ハートブリード」というバグなどもありますが、これらはこちらでは対処しようのないものでした。

そのようなものを除外すると、現在、使用することでリスクが高まると考えられているものは、

・ Java （ジャバ）

です。

とりあえずは、この Java のプラグインを、それぞれのブラウザで無効にしておくというのはしておいていいことだと思います。

この Java を無効にする方法は、過去記事の、

・Mac OS X のブラウザで Java を無効にする方法

に、Safari 、 Fire Fox 、Chrome の、それぞれの方法を記していますが、ここに、それぞれを簡単に記しておきます。

ちなみに、

・ Java

と

・ Java Script （ジャバ・スクリプト）

は違うものです。
後者の Java Script を無効にする必要はありません。

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Web ブラウザで Java を無効にする方法（ Mac OS X 共通）

・ Safari

Safari 環境設定＞セキュリティ＞「Javaを有効にする」のチェックを外す

有効にする場合は、上のチェックをまた入れればＯＫです。

・ Firefox

ツール＞アドオン＞プラグイン＞「 Java アプレットプラグイン」のタブから「無効化する」を選択

元に戻して、 Java を有効にする場合は、「実行時に確認する」、あるいは「常に有効化する」を選択します。

・ Chrome

こちらはなかなか大変です。
順序としては、

・右上のレンチ（横棒が３つ並んだアイコン）をクリックして「設定」を表示

・プライバシー＞コンテンツの設定＞プラグインを無効にする＞ Java(TM) の下の「無効にする」の部分をクリック

ブラウザを再起動します。
それぞれ Java を有効にする場合には、上の手順の「無効」を「有効」にします。

ここまでです。それと、通常のインターネット関係で初歩的な話ですが、書かせていただきたいと思います。

基本的なセキュリティ対策

今に限らず、 Windows だとか Mac だとかの OS の種類は関係なく、

・知らない相手から来たメールの怪しい添付ファイルをクリックしない

ということは最も大事なことのひとつです。

下などは実際に私のところに昨日届いたメールの中のひとつです。

もちろんこれが本物ではないことはおわかりかもしれないですが、このようなリンク先は悪意のあるサイトである場合が多いですので、興味本位でもクリックしないことが懸命です。

それと、「銀行」などを語るものはさらに危険なリンク先が含まれていることがありますので、ご注意下さい。

それと、通常のウェブサイトの閲覧でも、

・怪しげなバナーやリンクをクリックしない

ということもある程度必要なことのような気もします。

この「怪しげな」という表現は曖昧ですけれど、「怪しい」と思ったらクリックしないということを習慣化させるべきだと思います。

たとえば、 Windows のマルウェアですが、今、問題となっているインターネットバンキングを主な標的として（つまりお金そのものを標的としている）、世界的な脅威となっているマルウェア「ゲームオーバー・ゼウス」（ GameOver Zeus ）などは、世界で 100万台以上のパソコンにに感染していると考えられています。

下は FBI のデータですが、日本も代表的な感染国のひとつであることがわかります。

今はまだ Mac に大しての脅威は少ないですけれど、しかし、たとえば、普及数の多い iPad や iPhone などの Apple 製品などに対しての脅威は少しずつ増えているはずです。

いろいろと面倒な世の中ですけれど、それぞれに可能な限りで自衛なさるのもよろしいかと思います。