Mac OS X TIPS

傾いてしまった画像の微妙な角度を GIMP で調節する

（※）Mavericks , Yosemite などでは、下のような表示が出て、 GIMP が起動しない場合があります。

その場合は、過去記事「アプリケーションが起動せず、「X11をインストールする必要があります」と表示が出た場合」」をご参照下さると幸いです。

日本語に対応した Mac 版 GIMP の便利さ

デジカメで撮影したり、あるいは、画像をスキャンした場合など「曲がってキャプチャーされてしまう」ということはよくあると思います。

通常の写真などではそれほど気にすることではないですが、たとえば、インターネットのオークションに出品するために雑誌や、 CD などのジャケットを撮影した場合や、あるいは旅行で手にした絵はがきなどを撮影して、それが曲がってしまった場合はなんとなくそのまままだと格好のいい感じはしないものです。

たとえば下のように傾いてしまった状態の修正らついてです。

CD のジャケット

絵はがき

Mac OS X デフォルトのプレビューでは、「90度の回転」と「180度の回転」に関しての機能はあります。「プレビュー＞ツール」の下の部分で回転できます。

しかし、微妙な角度で回転させる機能はプレビューにはなく、優れた機能があるソフトでは Photoshop がありますが、そのために購入するには高価なものです。

無料で回転がおこなえるものとして、「 GIMP 」というフリーソフトがあります。

この GIMP は無料のフォトレタッチソフトの中でも大変に歴史のあるものですが、以前は、 Mac 対応版では日本語で扱えなかったりしましたが、現在では、 Mac 版でも日本語で使用できますので、インストールしておいて便利なソフトだと思います。

GIMP のダウンロード先は、

http://gimp.lisanet.de/Website/Download.html

となります。

ここではインストールの方法は解説しませんが、通常のアプリケーションと同じで、また、数多くの優れた GIMP の解説サイトがあります。

インストールに関しては「GIMPをMacでインストール・起動する方法」というサイトで丁寧に説明されています。

インストール後、 GIMP を起動して、「曲がった画像」を修正します。

ここからご説明します。

GIMP を使って、画像の角度を修正する

１. 画像を GIMP で開きます

Gimp の「ファイル＞開く/インポート」で開くファイルを選ぶ。

あるいは、ファイルを右クリックして、「このアプリケーションで開く＞ Gimp」を選びます。

２. ツールバーの「回転」ツールで画像の角度を修正する

左側にツールバーがあり、その中に「回転」ツールがあります。アイコンはそれぞれ小さくわかりやすくはないですが、下で赤く囲んだアイコンをクリックします。

ここから画像の角度を修正できます。

修正は手動でおこなうことになります。下のようなグリッドが表示されますので、マウスなどで角度を変えていきます。

決定したら、「回転」のボタンをクリックして、回転は完了です。

３. 修正した画像を保存する

GIMP は保存の方法が多少面倒に感じるかもしれないですが、「保存の際は、レイヤーを統合し、エクスポートを選び、画像の形式を選ぶ」という過程となります。

下の手順通りにすればそれで大丈夫です。

・画像の統合

右のウインドウの中に、目の形をしたアイコンがあります。

このアイコンを「右クリック」すると、多数の項目が出てきますが、その一番下に「画像の統合」という項目がありますので、それを選びます。

・画像の保存（エクスポート）

「ファイル＞エクスポート」を選択。

次に出てくるウインドウの右下に「All export images」という表示がありますので、そこから保存したい画像ファイル形式を選びます。

図像ファイルの形式を選んだ後に「エクスポート」ボタンを押します。

次に出るウインドウで「OK」を押して、作業は終了です。

曲がっていた画像は下のように修正されていると思います。

もちろん、 GIMP は他に様々な画像に監視の手作業ができますので、少しずつ使い方を覚えていくと楽しいと思います。

私も今もまだ機能の一部しか知らないほど、機能は多岐に渡っています。