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2013年に「精神の独立宣言」その5 - Fun-Da-Mental - マザー・インディア(1995年) 「あなたの周囲のすべての女性に敬意を払いなさい」
  2013.01.12



今回は、先に動画を貼っておきます。

Fun-Da-Mental (ファン-ダ-メンタル)というバンドの18年前のマザー・インディアという曲のラストの部分に英語と日本語の字幕をこちらでつけたものです。


  Fun-Da-Mental / Mother India (part) Lyrics (english, japanese)




Fun-Da-Mental (ファン-ダ-メンタル)は、英国のヒップホップバンドなんですけれど、リーダー格のアキ・ナワズという人がイギリス在住のパキスタン系の人で、厳格なムスリム(イスラム教徒)だということのせいもあるのでしょうが、イスラム主張のバンドだとどうしても思われる面があります。

まあ、それは確かにそうなんですが、1990年代の Fun-Da-Mental のアルバムを聴く限り、このナワズさんの根底にあるのは、とにかく「アンチ・差別」なんですよ。

この人は「すべての差別」を許さない。


GODEVIL (「悪魔神」の意味)
DOGTRIBE(「犬族」の意味)


などを見てもわかりますが、強烈なものです。

そんな中で、今回の「マザー・インディア」という曲は「女性差別」に関しての歌です。( Fun-Da-Mental は男性だけのバンド )。

インドの女性問題は確かに(最近も)ひどいものがありますが、しかし、「それは世界すべての問題だ」とこの18年前の歌では言っているようです。明確に「西洋でも東洋でも、世界のどこでも今でも女性は搾取されている」としています。

実際には5分以上ある曲で、本当はオープニングのイントロあたりがいい曲なのですが、今回はラストの部分だけをアップしたのですが、YouTube には、

Fun Da Mental - Mother India

などに全編があります。

リーダーのナワズさんもちょっとだけ顔を出してます。

下のシーンの人がナワズさん。

aki-02.jpg

ちなみに、私が最初に聴いたのは上のほうにリンクをはった「GODEVIL」が入った「エロティック・テロリズム」 というタイトルのアルバムでしたが、ものすごいですよ。

そのアルバムの中から「GODEVIL」の動画を貼っておきます。 全体として、ヒップホップというよりハードコアに近い内容です。


Fun-Da-Mental / GODEVIL




主張が強すぎて、実は「非常に優れた音楽性」が同時にあるわけなんですが、それがあまり注目されなかったのは、残念な部分もあるのかもしれないです。