いろいろな意味で、ローマ法王ベネディクト16世はそんなに嫌いではなかったですね。なんかこう、ずっと「ヒール」な感じのイメージもあったりして、ヒール好きな私好みであったということもあります。
しかし、それ以上に、一昨年だったか、ホーキング博士の「科学は創造者の助けなしで宇宙を説明することができる」という一種の暴言に対して、「どうして神は何かが存在するほうを選んだのか」という非常に示唆に富んだ発言をして、その言葉の意味を私はずっと考えています。
これは、この Overdose Japan の「人間はどこから来たのか?」というコーナーの中の、
・「なぜ何も存在しないより、何かが存在したほうがいいのか」 ローマ法王
にも当時の新聞記事を載せてあります。
正確には、
「なぜ何も存在しないより、何かが存在したほうがいいのかという問いに対する完ぺきな答を科学は与えることはできない」
という言葉でした。
そんなベネディクト16世も引退されるそうで、その法王が先日、引退に関しておこなったスピーチと、スロッビング・グリッスルの「最後のバックグラウンドミュージック」という意味の Final Muzak という曲をミックスしてみました。
キリスト教の最高峰と、ノイズ・インダストリアル界のバイオニアとの競演は、予想以上に普通に合うものでした。
次の第112代ローマ法王が登場するのかしないのかは微妙な情勢ですが、とりあえず、ベネディクト16世に感謝とねぎらいの意を込めて、この曲を捧げさせていただきます。
Las-Boss Speech - T.D.G ( Pope and Throbbing Gristle )
なお、 In Deep では最近、ローマ法王に関して、「最後の法王と呼ばれ続けたベネディクト16世」というシリーズをたまに書いていますので、参考までにリンクを貼っておきます。
・(1) 聖マラキの予言とコナン・ドイルの未来感の時間軸
・(2) 予言では存在しない 112代法王と蜘蛛の接点の国ブラジル(未来世紀)
ちなみに、法王が「やめます」と言った途端に、ロシアの隕石をはじめ、いろいろなことが起きて、それは何だか「スゴイなあ」と私など思いました。
でも、まだまだこれからですね。
世の中のいろいろなことは。