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最晩年の音楽(11)- レッド・ツェッペリン - Celebration Day (1970)
  2012.09.19


キッカケはツェッペリン

私が中学生になった時、世の中は1975年でした(変な文章だぞ)。

その頃といえば、キャンディーズがブレイク寸前だったりしていて、私も「年下の男の子」のレコードを持っていたりして、同時に男の子も女の子たちも「ロック」に興味を持ち出すんです。

でも、みんなが同じ方向に進むわけではない。
当時、まあ、北海道の田舎ですが、大きなグループわけとして、

・キャロルなどのツッパリ込みの方向
・ベイシティローラーズなどのアイドルロックの方向
・キッスなどの(当時の)新ロックの方向


というようなものがありました。

そして、それらの中の「一種の異端」として、それよりもリアルタイムとしてはやや古いロックに目覚め出す人たちがいたのですね。

まあ、私なんかもそうなんですけど、私が中学になった時に最もショックを受けたアルバムが、レッド・ツェッペリンの2枚目のアルバムでした。1960年代の終わりに出たものだと思います。

それから、レッド・ツェッペリンをずっと聞いていて、翌年にはセックス・ピストルズのアルバムも日本で発売されたりして混沌としてくるわけですが、「レッド・ツェッペリンII」を聴いたことが、今につながる音楽体験の最も直接的な影響だったと思います。

ツェッペリンで好きな曲はいくらでもありますが、中でもアルバムとして最も好きだった3枚目のアルバムに入っている「Celebration Day / 祭典の日」をリミックスしました。

オリジナルはこちらにあります。


Celebration Day( HAKO remix )




ちなみに、この映像はロジャー・コーマンの1967年の作品 The Trip というものの予告で、日本では『白昼の幻想』というタイトルでビデオ化されていた記憶がありますが、DVD になっているのかどうかはわかりません。

でも、上の予告だけで十分な映画で、本編まで見る必要はないかもしれません。

ロジャー・コーマン監督のすごいところは、「予告編だけで満足させる」というところです。そして、予告につられて本編を見た時に必ず、「ああ、やられた」と思わせるテクニックを持つ人でした。