Overdose Japan Top に

天国は素敵なところ

2012.04.28

この下に、デレク・ジャーマンの映画の「ザ・ガーデン」という中にあった好きな音楽を載せたのですが、そのあたりの時代(1980年代前後)の映画で「後々にまで残る音楽」となりますと、デヴィッド・リンチの映画「イレイザーヘッド」(1977年)の中で、頬にコブのある女の子が歌う「 In Heaven 」(天国では)という曲があります。

これはいい曲で、オリジナルが何なのかよくわかんないですが、一度聞くとずっと耳に残り、「他のシーンなんてどうでもいいや」という気分になりました。 80年代の米国のパンクバンドのピクシーズもカバーしていました。

その In Heaven のオリジナルに字幕をつけてアップしました。


イン・ヘブン from 映画『イレイザーヘッド』



この後、このステージの上から精子みたいなのがぽとぼと落ちてきます。

ちなみに、この監督のデヴィッド・リンチという人は、いわゆる「キチガイで変態」の人で、米国の映画雑誌で、「ご趣味は?」という質問に、

「猫の死体を一度バラバラにして、また繋げ合わせて飾るんだよ」

と言った華々しい記録があります。

この人の「マルホランド・ドライブ」という映画が私は大好きで、「こんな面白い映画ってどうしたら撮れるんだろう?」と考えましたが、やっぱり、このデヴィッド・リンチという人が「キチガイで変態」だからだと思います。


その「マルホランド・ドライブ」で使われた曲も良くて、下の動画はその「マルホランド・ドライブ」からのもので、そこにこの動画をアップした人が少し手を加えた(デヴィッド・リンチの他の映画のシーンをいれている)もののようですが、基本的には映画のワンシーンです。



音楽的には、デヴィッド・リンチって最高の選択をするんですよ。

どうしてこんな陰惨な映画にそんなチョイスができるかというと、それは、やっぱり、このデヴィッド・リンチという人が「キチガイで変態」だからだと思います。