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隕石が地球に「生命の種子」をまいたという更なる証拠(英国テレグラフ / 2011年03月01日)
Further evidence that meteorites sowed the seeds of life on Earth



地球の「生命の種子」はどこからやってきたのか


40億年前、地球に衝突した隕石は、存在していた生命を一掃したのではなく、むしろ地球で生命の存在が開始されたきっかけを作ったということが研究で示された。

今、科学者たちは、その時代に地球に衝突した南極の隕石の破片の調査から、その時の状態が地球の生命の初動の状況を作り出したと考えている。

原始の状況の下でのその破片のアンモニアが生命の基本的な素材であるアミノ酸を発したということはわかっており、研究者たちは、そのアンモニアの中での窒素原子を分析し、原子の同位元素が現在地球で見つかるものとマッチしないことを断定した。そして、アンモニアが(現在の実験の中で)生じたものだという可能性を破棄した。

化石の形をした地球での生命の最も初期のものは 38億年前にさかのぼる。

地球の生命がどのように始まったのかを正確に知る者は誰もいない。しかし、最初は、地球上の苛酷な熱と圧力に満ちた環境の中で、化学的な反応によって生じたということが知られている。

そして、今回のアリゾナ州立大学での調査結果は、その化学的反応に関する物質が宇宙からもたらされたことを示す。

「地球の生命に必要だった物質」を宇宙がもたらしたといえるのかもしれない。

この研究結果は、米国科学アカデミーが発行する米国科学アカデミー紀要で発表された。