2011.09.09

元ページ
宇宙空間で553日生きのびた細菌 (オープン大学 2010.08.24)
http://www.open.ac.uk/

翻訳
http://oka-jp.seesaa.net/article/160612500.html


宇宙空間で2年間生き延びた細菌



惑星宇宙科学調査研究所が発表した驚異の極限環境微生物の生存力


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・細菌が採取された英国ビア村。

惑星宇宙科学調査研究所 ( PSSRI ) のチャールズ・コッケル教授は、英国の海沿いの村で採取された細菌の研究について言及した。

「極限環境ではないように見えるかもしれない英国デボンの漁村ビア村だが、その崖の表面は乾燥しており、太陽輻射がある。また、塩と淡水域に常にさらされているという非常に生態環境条件が厳しい場所で、その環境に適合した極限環境微生物が生きている」と、教授は言う。

その地域の岩をスペースシャトル「アトランティス」に乗せ、宇宙へと運び、国際宇宙ステーションの外側の宇宙空間に配置した。

この岩は、スペースシャトル「ディスカバリー」に乗って2009年の後半に地球に戻るまで、1年半の間、宇宙空間に残された。

そして、宇宙から地球に戻ってきたこの岩から、シアノバクテリアの一種であるグロエオカプサ ( Gloeocapsa ) が生きた状態で分離されたのだ。

この生物が示すものは、極限環境での生命に関しての新しい洞察であり、また、宇宙探査に対しての考察、たとえば、酸素の生産や岩の生成過程などについての新しい洞察となるものかもしれない。

ニュースの続きと、コッケル教授のビデオは、英国BBCのウェブサイトで紹介されている。