創造神ヌーワへ捧げる地球の音楽



再起動した地球の過去の音楽たち (2) アメリカの白人から出現した救世主ステンスキー



前回の「 Rock It の登場」でもあげた 2002年の映画「スクラッチ」の中からさらに少し抜粋しましょう。

Rock It に触発された多くのアメリカの DJ たちが、それ以降、「徹底した過去の音楽の再発掘に音楽家としての人生の大半をかけた」ことについてです。

下では DJ シャドウやステンスキーのことを書いていますが、彼らだけではなく、これは全世界のあらゆる場所で始まったことであり、「オレたちは過去のどんな優れた音楽も見捨てない」という意志があると同時に、この「過去の音楽の世界的な再発掘」に関しては、「人類の男性が持つ性質( DNA とも関係するはず)」が関係していると私は思っています。

実際、こういう過去の音楽の掘り起こし文化のほとんどが男性によってのものだったことを考えると、あるひとつの「男性性」の目的がわかります。

このDJ シャドウの言葉はそのまま「どうして創造神ヌーワは地球に男性をつくったか」の答えにもなっています。 その部分のシーンを YouTube にアップしました。

台詞を下に抜粋しました。
ここから「地球に男性が存在する理由」を考えていただければ幸いです。




DJ シャドウ - カリフォルニアの古くからあるレコード屋の地下倉庫にて。

djshadow-1.jpg

http://www.youtube.com/watch?v=I_y6paA1EP4

「この地下倉庫に通ってからもう 11年になる。

 ここは僕の楽園だよ。   

 5年間レコード屋に通ってからやっと見せて欲しいとお願いしたんだ。
 こんなに大きくて、手つかずの倉庫は見たことない。
 ここは音楽という文化の倉庫だ。
 一枚一枚のレコードが陽の目を見る時を待っているかのように感じるんだ。

 目につくレコードには何か意味を感じるんだ。
 見つけたのは運命かなって。

 このレコードたちには一枚一枚に敗れた夢が詰まっている。
 注目されなかったものが多い。
 だからこそ、大切にしたいんだ。」





ステンスキーのこと

あと、同じ映画「スクラッチ」の中で私の好きなシーン。

白人で最初にヒップホップ・ムーブメントに参加して、「レッスン」という歴史的な「スクラッチ・レクチャー」的な作品のシリーズを、1980年代に発表したステンスキー ( Stenski )という人物が、映画スクラッチの中で何度も出ていて、「ヒップホップに出会った時の興奮」を語っています。

下のシーンは、彼がヒップホップのパイオニアの一人であるアフリカ・バンバータがクラブで「みんながすでに忘れていたような子供向けの歌」(クラッピング・ソング/1965年)を流して、それでみんなが踊り出したシーンを思い浮かべて話している場面です。

Steinski , Afrika Bambaataa, and The Crapping Song




これらが 1980年代に始まった「音楽の再生産」の現場のひとつであり、そして、それは日本も含めた世界中で進行していきました。

ちなみに、このステンスキーはヒップホップと出会ったことで、以降の自分の人生のすべてをヒップホップに捧げますが、彼の登場は、 DJシャドウやカット・ケミストなどの「白人DJ 」の登場の下地となります。

ステンスキーという人物は実は「白人のためのアメリカ音楽文化の救世主」でした。
「陰陽バランス」での「陽」の救世主です。

間違いないと思います。

ステンスキが 1987年にリリースした「ケネディ大統領暗殺」をネタにした軽快なスクラッチ曲「モーターケード・スペッド・オン」は、

ステンスキの登場によるヒップホップの「拡散」の開始

でご紹介しています。





ステンスキのアルバムは iTunes から入手することができます。