創造神ヌーワへ捧げる地球の音楽

創造神ヌーワが最も恋した地上の男: リンク・レイ ( Link Wray / 1929 - 2005年)



あらゆるハード系ロックをこの世に作り出した地球史上最大の「音楽の陰陽バランス」の功労者

1960年代以降、ありとあらゆるタイプのロックがこの世に出現します。それは、ハードロックもあり、そしてハードコアなどを含むあらゆるパンクと、そして、ガレージ系のあらゆるオルタナティブ・ロックなど、まさにありとあらゆるです。

しかし、そのあまりにも膨大な「ハード系のロック」の歴史を辿ると、その先には「たった一人の人物」しかいないことに気付きます。

それは、世界で最初にギターの音を歪ませた男であるリンク・レイです。
ロックとパンクの誕生に関わる大始祖であり、「現代ロックの創造神」であると断言しても差し支えないと思います。「ディストーションのかかっていないギターの音だけで作られるハードロックやパンクロックという概念がありえない」ということを考えていただいても、この重大性はおわかりかと思います。


link_wray.jpg


ほぼ無名のギタリストであった 1950年代、レイ先生はずっと、

ギターの音がキレイでなんかつまんね

と感じていました。

「こんなペンペンした軽い音じゃダメだ」

と。

1958年、リンク・レイ先生は、大手レコード会社よりレコードをリリースすることになりました。

ギターの音を「かっこよくする方法は何かないかと彼は考え続けます。

「・・・・・・あ! いいこと思いついた」

と、リンク・レイが次にとった行動が、その後の地球の音楽史の50年をすべて塗り替える「奇跡の偉業」となり、また、地球誕生46億年目に開始された「創造神ヌーワの願いの実現」への大きな一歩となるのでした。すなわち、「誰でも音楽を楽しめる世の中」への偉大なる一歩です。

そして、また、以前書いた「音楽の陰と陽」のバランスの「陰グループ」を形成するための大きな原動力となりました。

その「奇跡の偉業」とは、「アンプのスピーカーに穴を開けちゃった」のです。

普通に考えれば、頭のおかしい行為で・・・いや、実際にレイ先生は頭がおかしかったと思いますが、これにより、世界に初めて「歪んだギターの音」が登場したのです。

それは「ランブル」( Rumble )というタイトルで 1958年に発売されました。
下の動画は、発売してから 20年後のライブで、1978年の映像です。


Rumble - Link Wray (1978)




後のハードロック、パンク、ハードコアなどに連なる「ロックの何もかも」がここから始まったと言えます。

Wikipedia にはこう書かれています。ここにある「この曲」というのが上のランブルのことです。




キンクスやザ・フーのメンバー、およびジミー・ペイジなどがこの曲からの影響を明言している。ピート・タウンゼントは「彼は王者だ。彼と『ランブル』がなかったら自分はギターを持たなかった」と述べている。

他にもジミ・ヘンドリックス、ジェフ・ベック、マーク・ボラン、ニール・ヤング、ボブ・ディラン、ダフ・マッケイガンらが、レイからの影響を認めている。




これらの白人主導のハードロックやパンクロックの世界は、「陰と陽」の「陰」の部分を大きく支え続け、この「バイオマスとしての陰陽バランス」が 1960年代から急速に正常な「1対1」のレベルに近づいていきます。

それは、私が「地球最後の大衆音楽」と考えている「陽の頂点」であるヒップホップの登場に大きく寄与したと思っています。ハードロックの音楽性がヒップホップに結びついたのではなく、「宇宙から見た陰陽バランスの上で、陰に傾きすぎた状態を是正するため」にヒップホップは誕生したと私は考えます。

そして、地球最後の大衆音楽ヒップホップは「黒人」によって作られる必要がありました。 ジャズとブルースを作り出した黒人たちによって。

ところで、上の1958年の「ランブル」のB面は、映画ピンクフラミンゴのオープニングテーマとして使われた「 The Swag」という、これも超名曲です。


The Swag (1958)




人類登場以降の人物で、もっとも創造神ヌーワが恋い焦がれた男性はこのリンク・レイだった思います。

しかし、レイ先生自身は「創造神など相手にしている場合ではない」というほど、人間の女性が大好きで、生涯で、4回結婚し、9人の子供を残しています。「オレにはギターと女性だけ」という生き方でした。




アルバムは iTunes から入手することができます。