創造神ヌーワへ捧げる地球の音楽

ささやきがロックに融合した奇跡の日(2): カオスを達成した人類





20世紀の人類の偉業

古代の神々も中世から20世紀までの神秘思想家たちも、その多くの人たちが多分、予見しなかったことのひとつが、実は「20世紀こそが地球に人類が生まれて以来、最も大きく前へ進んだ時代だった」ということのように思います。

多くの神秘思想家が、「20世紀に絶望」していました。

そしてまた、この「20世紀こそが地球に人類が生まれて以来、最も大きく前へ進んだ時代だった」ことは、大昔に地球にいたかもしれない神に近いと言われるような人々にも、その意味がわからないかもしれません。

彼らは、もしかしたら超能力を持っていて、また宇宙の記憶と共生して、また人々とのテレパシー能力やハイパーコミュニケーション能力を持ち、あらゆる宇宙の法則と、動物と人間の関係を知り、あるいは神と宇宙の存在を理解していたかもしれません。

そして、今明らかになることは、「その人たちは、その偉大な能力のせいで、ついに大衆音楽を生み出さなかった」という結末でした。

私たち20世紀に住む人々の多くは、そういう「宇宙の記憶」や「超能力のような優れた能力」をほとんど持ちません。
その「無能力の奇跡」というものを私たちはまだあまり自覚していないのだと思います。

あなたの身の回りにある美しいもの、好きなもの。

音楽、ファッション、インテリア・・・見ていて聴いていて、素敵なもの、心地いいもの、興奮するもの、ワクワクするもの、安心するもの、それらの「ほとんどすべて」が、私達にその特別な能力が「ない」ところから生まれました。


たとえば・・・

「自分の美の観念は黙っていては伝わらないから」表現しよう。

「自分の気持ちは黙っていては伝わらないから」音楽や文学で人に伝えよう。

「人の気持ちがわからない」から、いい芸術で人を楽しませよう。



・・・のように。私たち 20世紀の人類は「無能力を手にしたという奇跡」により、人類誕生以来、最も芸術をパワフルに推し進めました。

この前提を最初に書いて、前回の続きを書きたいと思います。


カオスの達成

前回、「マイ・ブラディ・バレンタインという奇跡」について書いたのですが、「どうしてロックに神の声が響き渡ることが重要だったのか」ということを書いていませんでした。

前回の記事で、女性の表現の本質は創造神ヌーワの行動から考えて、それは「ささやき」だろうとして、その上で、


そして、これは様々な音楽の上で表現されてきました。
ポップソングやフォークソングの様々な部分で、この女性の本質は達成されてきました。

しかし、ロックはどうだったか。
特に、激しいノイズギターが大音量で鳴り響くパンク系ロックではどうだったか。



と書きました。

女性の「ささやき」は音楽のポップソングやフォークソングの上で達成されているのに、なぜ、それだけではダメで、「ロックでそれが達成されなければならなかったのか」ということを書いていませんでした。

これはひとことでいうと、

ロックでなければならなかった

ということなのだと最近理解しています。

その理由は、大衆音楽で「カオス」を最終的にあらわしたものこそがロックだったからです。カオスが宇宙の始まりのすべての基本であるはずならば、大衆音楽が行き着く先は「カオスである必要」があった。それがロックだったと私自身は思っています。

結局、地球に人類がつくりだされた最大の目的は、「地球にカオスとしての音楽を登場させるため」だったことに最近気づいた気がします。どうしてかというと、人類を作ったのは、「音楽を人類に与えたヌーワ」だからです。彼女は、人類に最終的に「音楽で宇宙と人類の関係を表現してほしいと考えていた」と私は思っています。

その行き着いた先が、パンクからグランジあたりまでの歴史だったように感じます。

「音楽でカオスなんて表現できるんだろうか」というのが、つい60年くらい前までの考え方でしたが、ロックの登場、モダンジャズの登場、ノイズの登場、そこに加えて、アジアや南米などの伝統音楽のカオスもミックスされてくる。最終的に、1990年代からはヒップホップDJたちのミックス作業により、「大衆音楽そのものがカオスとなった」感じがあります。

「カオスの最頂点」のロックにおいては、1980年代からのカオス化の流れは急速に進み、そして、その中に、マイ・ブラディ・バレンタインというバンドもあった。

下の動画はマイ・ブラディ・バレンタインのビリンダさんが映像で多くフィーチャーされている Soon のクリップです。


My Bloody Valentine - Soon




私は最近こんなことを思います。

キリストお釈迦様や、他の様々な偉人たち。

彼らがもし今の時代に君臨したら、私は

マイ・ブラディ・バレンタインとニルヴァーナを聴きなさい。その音楽の中にキミたちがむかし出会った神様が住んでいる

と教えてあげたい気持ちが今はあります。

聴いて喜ぶと思います。





Soon が収められたアルバムは iTunes から入手することができます。