創造神ヌーワへ捧げる地球の音楽

イギリスで開いたパンドラの箱: ホワイトハウス



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▲ ホワイトハウスのライブであまりの音量に耳を塞ぐ観客たち。

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この世の中は「陰と陽」というバランスの上に成り立つというようなことは様々に言われています。光と影でもいいし、善と悪でもいいです。

どちらも存在してこそ世の中であり、存在であると。

しかし、20世紀に入ってから飛躍的に発達してきたポピュラー音楽にどうも欠けているものがある。

それは「」でした。

大衆音楽というのはどちらかというと、恋や未来や希望を歌ったり託したりするものという側面が強いものです。あるいは悲しみや苦しみを表すことがあっても、「その苦痛への癒し」というニュアンスが常に存在していました。特に、黒人の人たちのブルースやジャズといったものが原点にある大衆音楽は、黒人の人たちが常に「地球や宇宙や人間や自然を愛する」というスタンスを忘れないで音楽を作り続けてくれていたおかげもあり、その世界自体は素晴らしいものでした。

しかし、当時の黒人の人たちにできないことがあった。

それは、

「絶対的な悪と苦痛」

を表し、そして、

「地球と宇宙と人類を呪い続ける」

というスタンスでした。

これが大衆音楽にも伝統音楽にも、あるいはクラシック音楽にさえ欠けていた。

創造神たちのアセりというものはあったと思います。どうしてかというと、創造神たちこそ、「光と影」あるいは「1:1」というバランスを大事にしていたはずで、それは人間の根幹を支えている染色体やDNAの構造を見ればわかります。

何もかもが「ペア」からなっている。

なので、当然、音楽にも「宇宙と人類と神々を褒め讃えるスタンス」の逆がなければならないことは痛感していたはずです。

バランスに欠けた存在は永続しない」と。

そして、それはついに登場します。

「否定の存在の任務」を受けて地球に登場したのは、イギリス人、そして、複数の日本人とオーストラリア人でした。
ここではイギリスの例を書きます。


ノイズ音楽、しかも「憎悪のノイズ音楽」の登場です。
ついに音楽にバランスの概念が明確にもたらされました。


「これで神と宇宙と人類を称賛する音楽が生き延びることができる!」


と、神々たちは泣いて喜んだことだと思います。

ノイズ音楽の登場までには大変に時間がかかりました。

46億年前に地球ができて、38億年前には「ペアのバランスの遺伝子」の上に成り立つ生命が地球上で生活し始めています。そして、地球誕生から46億年後に生まれた様々な芸術は、さらに現在までの数万年で劇的な進化を遂げますが、その「全世界に伝わる宇宙と人類と神を否定する音楽」が生まれたのは、ほんの30年ほど前のことでした。

ネガティブな意志の芸術はその前にもありましたが、資本主義の発展、そして音楽の流通が整ってからではないと、これらの音楽は世界に伝わりませんでした。

流通、そして、機器、メディア。すべてが揃った。
ついに46億年の時代の末に「悪の権化」たちが笑いながら登場したのです。


WHITEHOUSE - Live(1985年)




1980年の登場時から、ひたすらに、犯罪、猟奇、性犯罪、大量殺戮、ネオナチ、人種差別、などを前面に出したホワイトハウスは、一時は全ヨーロッパで、そのレコードの取り次ぎが禁止されるほどのヒステリックな反応で迎えられましたが、しかし、彼らの「本気」はその活動の長さにもあります。

現在まで30年以上、活動を続けているのです。

特に、2000年以降にリリースされたアルバムあたりからは(アルバムより Dans )、強烈なビートも加えられるようになり、攻撃性と「汚さ」はさらにパワーアップしています。

彼らの存在は、社会的にはほとんど何も許容されるものではないでしょうが、しかし、宇宙の視点から見ると、ついに音楽は失いかけていたバランス性を得て、希望の光が大きく輝きはじめます。

これらの動きは 1980年代の日本ではさらに顕著で、非常階段を始めとする「地獄の活動」が悪魔的な笑顔と共に開始されます。





アルバムは iTunes から入手することができます。