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キュー・バート

Mixmaster Mikeと共にスクラッチ集団Inbisible Skratch Piklz[インヴィジブル・スクラッチ・ピクルズ]のメンバーとして、そのテクニックが世のDJたちから注目されたのはいつ頃だろうか。

1990年代にはDMCなどでもチャンピオン的な存在にいたが(というより、彼とMixmaster MikeはほとんどDMC荒しとも言えて、1992年から3年連続で優勝し続ける)、彼らがDJコンテストに出ると、誰も優勝することなどできなくなってしまうということもあってなのか、1994年にコンペティションからの引退を宣言。まだ若かったが、すでにこの世界での「権威」となっていた感がある。

このページの一番下に置いたビデオが1992年にRocksteady DJsというチーム名で、Mixmaster Mike と DJ Apolloと出場して優勝した時のもの。1992年当時ににこんなものを見せられては誰しも呆然とするしかなかった。

Q-Bertが現在、ターンテーブリストの第一人者であることは疑いの余地がないところで、人気・実力共に他の追随を許さないものがある。
スクラッチ人気を決定的にしたのもQ-Bertの存在があったかもしれない。世のDJは星の数ほどいても、ターンテーブル製作会社の等身大の立て看板になったのはO-Bertくらいのものであろう(Vestax)。

一種オタク的とも言える情熱をターンテーブル音楽に注ぎ、ついに前人未踏のターンテーブルテクニックを持つに至る。彼のターンテーブルに対しての取り組みは執念ともいえるものも感じるのである。

ちなみに彼は、DJ Babuと同じくフィリピン系アメリカ人である。この人種的な多様さもHIP HOPの素晴らしさを伝える部分のような気もしないでもない。


Q-Bert 公式サイト
http://www.djqbert.com/
関連アーティスト
Mix Master Mike
DJ Shortcut
Invisible Skratch Piklz



DJ QBert - Do it yourself scratching




DJ QBert がDVDでリリースしたスクラッチ教則本「 Do it yourself 」より。