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ミックスマスター・マイク

ビースティー・ボーイズ専属のDJとして知られるMixMaster Mikeだが、ターンテーブリストやあるいはターンテーブリストファンには彼の存在は神にも近いというと大げさだろうか。彼のターンテーブリストの存在としては、例えば、彼は世界に衝撃を与えたスクラッチ集団 Inbisible Skratch Piklz [インヴィジブル・スクラッチ・ピクルズ]の創設メンバーであったり、メディアなどで繰り返される自らの音楽に対しての神かがった発言といい、他のDJたちとはかなり違った次元にいると思われる。

Inbisible Skratch Piklz(今はすでにない)は、現在トップターンテーブリストとしての地位を不動にしているQ-Bertもオリジナルメンバーであり、The X-Ecutionersと並び称される偉大なスクラッチ集団であることは疑念の余地がない。

下の動画は1992年にQ-BertとMixmaster MikeとDJ Apollo(画面左から)がDMCワールドで優勝した時のもの。 この後もQ-Bert と Mixmaster Mikeは93年、94年と優勝し続け、「このままでは誰もこいつらに勝つことなどできない」と人々が危惧した1994年、Q-BertとMixmaster Mikeはコンペティションからの自主的引退を宣言する。

彼の音楽と言動は、すでに「遠くにイッちゃっている人」的な雰囲気さえあるが、とにもかくにも、スクラッチファンではなくと も、20世紀から21世紀にかけて、HIPHOPの裾野を大きく広げたMixmaster Mikeのアルバムは必聴というよりは、ターンテーブルを使う者としてなら義務であるとさえ考える。


Mixmaster Mike Scratching



映画「Scratch」よりミックス・マスター・マイクのスクラッチ風景。曲は、デッド・プレズの「HIP HOP」をベースに、ロバート・ジョンソンの「Ramblin' On My Mind」をスクラッチしています。